蜂の子でアレルギー症状が起こる場合がある

蜂の子が原因で、ごく稀にアレルギー症状が起こる場合があります。
喘息の人や甲殻類アレルギーの人、蜂の毒にアレルギーがある人などは、蜂の子でアレルギー症状が起こる可能性が通常よりも高いため、特に注意が必要です。

蜂の子が原因でアレルギーが起こる可能性がある

蜂の子は古くから利用されている自然由来の健康食品であり、安全性の高さが確認されています。しかし、ごく稀にアレルギー症状を引き起こす場合があります。

アレルギーは身体の免疫機能が特定の物質に過剰反応することで起こり、その原因のほとんどはタンパク質です。蜂の子にはタンパク質が豊富に含まれており、卵や大豆などのタンパク質を含むほかの食品と同じく、アレルギーの原因になる場合があります。

アレルギーが起こりやすいケース

喘息の人や甲殻類アレルギーの人は、蜂の子アレルギーが起こるリスクが高めです。また、蜂の毒・ハチミツ・花粉にアレルギーがある場合も注意が必要です。

喘息

喘息の主要な原因のひとつに、ハウスダストに含まれるダニの死骸があります。ダニには、アレルギーの原因となるトロポミオシンと呼ばれるタンパク質が含まれています。
ダニのトロポミオシンは、蜂のトロポミオシンと似ています。そのため、喘息の人が蜂の子を摂取すると、蜂のトロポミオシンにも免疫機能が過剰反応してアレルギー症状が起こる場合があります。

喘息の人は、蜂の子の摂取を控えるか、摂取前に必ず医師に相談するようにしてください。

甲殻類アレルギー

甲殻類アレルギーの人も、蜂の子アレルギーの発症リスクが高めです。
喘息の場合と同じく、甲殻類アレルギーの原因もタンパク質のトロポミオシンです。エビ・カニなどの含まれるトロポミオシンは蜂の子のものと似ており、甲殻類アレルギーの人が蜂の子を摂取するとアレルギー反応が起こる場合があります。

甲殻類アレルギーの人も、蜂の子の摂取を控えるか、事前に医師に相談するようにしてください。

蜂の毒にアレルギーがある場合

過去に蜂に刺されたことがあり、蜂の毒にアレルギーがある人も、蜂の子アレルギーの発症率が上がると考えられています。
蜂に刺されたからといって必ず蜂の子アレルギーが起こるわけではありませんが、摂取する際には念のため注意しましょう。
蜂の毒に対するアレルギーの有無は病院の検査で確認できるため、気になる場合は調べてみてもよいでしょう。

ハチミツや花粉にアレルギーがある場合

ミツバチの幼虫も蜂の子として食べられています。そのため、蜂の子にはハチミツや花粉が含まれている可能性があります。 ハチミツや花粉に対するアレルギーがある場合は、蜂の子の摂取に注意が必要です。

最初は少しずつ摂取する

蜂の子サプリを利用する際には、最初は少量ずつ摂取することが大切です。
摂取量が多いと、アレルギーが起こった場合に症状が重くなってしまいます。
最初は少しずつ摂取して、身体の調子をみながら摂取目安量まで徐々に分量を増やしていきましょう。

身体に異常が起こった場合は摂取を中止して医師に相談

蜂の子の摂取で身体に何らかの異常が起こった場合は、すぐに摂取を中断して医師の診察を受けてください。摂取を続けると、症状が重くなる恐れがあります。

蜂の子は健康にとても効果的な食品です。アレルギーに注意して、安全に蜂の子を利用することをおすすめします。