蜂の子を子供が摂取しても問題ない?

蜂の子は自然由来の健康食品であり、子供に与えても基本的に問題ありません。
ただし、小さな子供に成分が濃縮されたサプリメントを与えるのは控えるべきです。
また、ごく稀に蜂の子の摂取でアレルギー症状が起こる場合があります。特に喘息や甲殻類アレルギーの子供には、蜂の子を与えるのは避けてください。

食品としての蜂の子の摂取は基本的に問題ない

蜂の子は、古くから利用されてきた自然由来の健康食品です。蜂の子には子供に害を与える成分は含まれておらず、蜂の子を子供が摂取しても基本的に問題ありません。
蜂の子は、長い食経験から高い安全性が確認されています。

「蜂」と聞くと「毒」を連想して不安に感じるかもしれませんが、蜂の子に毒はありません。
また、蜂の毒は熱によって無毒化されるため、体内に毒のある成虫であっても調理すれば問題ありません。

蜂の子の毒の心配について詳しくはこちら>>

小さな子供のサプリメントの摂取は控える

蜂の子に子供に悪影響を及ぼす成分は含まれていませんが、小さな子供に蜂の子サプリを与えるのは控えるべきです。
蜂の子サプリは成分が濃縮されており、そうした濃縮物を子供が摂取した場合の安全性については十分なデータが揃っていません。

国立健康・栄養研究所の『「健康食品」の安全性・有効性情報』においても、小児の摂取について、「サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して、信頼できる十分な情報が見当たらない」と記載されています。
また、乳幼児の摂取を控えるよう注意喚起しているサプリメントのメーカーもあります。

子供に蜂の子サプリを与えたい場合は、乳幼児期は避けて、ある程度身体が大きくなってからにしましょう。子供に与えていいのか迷った場合は、念のため事前に医師に相談することをおすすめします。

子供に蜂の子を与えるのを控えるべきケース

蜂の子は安全性の高い健康食品ですが、ごく稀にアレルギー症状の原因になる場合があります。
アレルギーの恐れがある子供に蜂の子を与えるのは避けてください。

喘息や甲殻類アレルギーがある場合

喘息の子供には、蜂の子を与えてはいけません。
喘息の原因のひとつに、ハウスダストに含まれるダニのタンパク質があります。蜂の子にはダニに似たタンパク質が含まれており、喘息患者が蜂の子を摂取するとアレルギー症状が起こる場合があります。

また、蜂のタンパク質は甲殻類のタンパク質にも似ているため、甲殻類アレルギーがある場合も蜂の子アレルギーの発症リスクが高まります。
喘息や甲殻類アレルギーの子供に蜂の子を与えるのは避けてください。

蜂の子によるアレルギー症状について詳しくはこちら>>

蜂の毒にアレルギーがある場合

蜂の毒にアレルギーがある場合も、蜂の子アレルギーの発症リスクが通常よりも高まります。蜂に刺されたことのある子供に蜂の子を与える際には、十分な注意が必要です。
不安な場合は、医師に相談して安全性を確かめてから与えるようにしてください。

子供に蜂の子を与える場合は少量ずつ

子供に蜂の子を与える場合は、最初は少量ずつ与えるようにしましょう。
いちどに多くの量を摂取してしまうと、アレルギーなどの体調不良が起こった際に症状が重くなってしまいます。
また、子供は身体が小さいため、過剰摂取にならないよう十分に注意しましょう。

蜂の子は子供の健康にも効果的ですが、与える際には注意が必要です。特にアレルギーに注意して、安全な利用を心がけてください。